「隙間時間」と私が呼んでいる時間は,電車を待っている間とか,人との待合せの時間,通勤時間など,ちょっとした「待ち」の発生する時間のことです.私は教材の翻訳というボランティアをしていますが,この隙間時間をよく使います.
私の場合,ものぐさなのでまとまった時間をつくるのはなかなか大変です.また無理をするとボランティアは続かないと思います.ちょっとした時間に無理をせずに少しづつ,ただし長く続けたいと思っています.
私が具体的にしているのは
Khan academy の教材を英語から日本語とドイツ語へ翻訳することです.日本語訳は自分一人でできるのですが,問題なのはドイツ語の翻訳です.私のドイツ語はまだまだなので,誰かにチェックしてもらう必要があります.私は仕事の同僚と昼食に行き,そこでコーヒーを一杯飲む時間で誰かに私の翻訳を見てもらうことにしました.つまりコーヒー待ち時間,隙間時間のボランティアの1つです.
できるだけ毎日私は算数の練習問題を1つか2つドイツ語に翻訳します.それを印刷して,同僚との昼食に持っていきます.そして,コーヒーを注文して来るまでの間に見てもらいます.その時々によって一緒にコーヒーを飲む同僚は違います.同僚のうち6人ほどがこれに協力してくれています.その様子の1コマが以下の写真です.また,見てもらった例とそのいくつかが残っていますのでそれも写真でご覧下さい.
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Lunch break volunteer snapshot |
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A sample proofreading result |
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Recent results |
これをはじめて約一年半が過ぎました.翻訳した量は日独合わせて 450,000 語になります.そのうちドイツ語は 40,000語ほどです.ドイツ語に関しては1日5分から10分の隙間時間でも毎日一年半続けるとこれだけになります.これは全必要作業量の1%近くですから,私と同じようなことをする人がドイツに100人いるだけでドイツ語の作業は完了します.ドイツ語は比較的ボランティアがいますし,1日2問というのは他の翻訳者に比較したらかなり少ないものなので,実際にはそんなに人数は不要でしょう.しかし,日本語は残念ながら参加者がほとんどいないのでまだまだかかりそうです.私は翻訳の準備には1日25分以上はかけないことにしています.また,これは私の趣味ですから,同僚に負担をかけないように,翻訳量も1日1ページを越えることはないようにもしています.ここ一年の翻訳状況のグラフも以下に示します.
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Crowdin progress graph from 2013-11 to 2014-10 |
皆さんもこういうボランティアはいかがですか.コーヒーの時間と決めているので,今日はコーヒーはなしという時にはその日はボランティアはなしです.夏はコーヒーじゃなくてアイスクリームにしよう,と言う日もあるので,ちょっと進みが遅かったりします.隙間時間のボランティア,ランチブレイクボランティアはそんなに負担にならないわりには,1年たってどれだけやったかと見るとその続けた時の効果は大きいもので,驚きます.こういう地味な作業の必要なボランティアにはおすすめです.
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