Skip to main content

Posts

Showing posts from September, 2015

兎のエゴンと私: 避難民について

I: ここのところ戦争による避難民がやってきている. Egon: また人間は度し難いという話かな.君達はうさぎのように生きるべきだ.または賢いイルカのように生きればいい. I: もちろん原因を考えると度し難い.もともとの原因を作った人間達は遠くで知らんぷりだ.今日はしかし私とのかかわりを考えた. Egon: 君が避難民に何かできるのか. I: この国にとって避難民は大きなチャンスであり,また大きな危険でもある.この国は高齢化が進み,人口は減少している.80 万人の避難民がもしこの国の力となるのなら,これほどのチャンスはない.彼らが産業界の労働力となり,知識の拡大に貢献し,税金,年金,医療保険を払うことができたらどれほどの利益となるか.しかし一方,負担になれば大変だ. Egon: 人間は愚かだから必ずへまをする.へまをするとわかっていてもへまをする. I: 私は思ったんだ.これは子どもの教育に似ている.子どもの教育はとてつもない可能性だ.しかし,それを愛を持って行なわなければひどいことになる.私は子ども達に週に2時間算数を教えて,実は癒やされている.友達の子どもの世話をするのも実は楽しい.まあ,それは月に何日かだけだからかもしれないが. Egon: そして,うさぎと会話をするようになった.大丈夫かね.君に算数を教わっているという子ども達が心配だ. I: 実は私はこの国の人達が好きなんだ.もしかしたら国はどうでもよくて,多分人間一般が. Egon: それはなかなか人間としては変わっているようだね. I: 私は避難民の子ども達に算数を教えてみたい.もし需要があるのなら,私のドイツ語や英語でよければ教えてみたい.彼らの考えを学んでみたい. Egon: それが君のアイデアか.どれだけのことができそうかね.こういうことはあんまり無理をして続かなければ仕方ない. I: 1週間に2時間程度かな. Egon: ふーん.大きなことを言うわりにはそんなものか. I: それなら今までも続けてこれたし,これからもできるだろう. Egon: ... I: 大きなチャンスというのは,大きな失敗にもなる.子どもの教育にはもっと時間がある.でも,多分2年後にこの国の人達が外国人を嫌う傾向になるか,それともその逆か.多分今が重要な時だ.

兎のエゴンと私: 不便な頭脳

「もし1ヶ月が1学年だったら,私はもう25年生だよ」とその8歳の子は私に言った.「そうだね.1ヶ月が4週間としたら,そして1週間が1学年だったら,君は何年生?」 と私は尋ねた.でも,もう彼女はこの考えに興味を失なったみたいだった. I: Egon 君は誰かを愛しているのかい? Egon: 愛? それはどういう意味かな? I: ... 説明は難しい.もし私が誰かを愛しているとしたら,私はその人を大事に思う.その人が大丈夫であることを願う.その人が幸せであることを願う. Egon: それが愛ということなら,私は全てを愛しているね. I: 私はある人を愛している.でも全ての人ではない. Egon: どうして? I: さて,どうしてか...もし私がある女性を愛していたら,私は彼女と一緒にいたい.でも全ての女性と一緒にいたいわけではない. Egon: 君は誰かを愛している.どうしてその人と一緒にいたいのか? I: なぜかはわからないが,もし私が誰かを愛していたら,その人と一緒にいたいと思う. Egon: まあ,良い話だね. I: どうなんだろう.実際は,私が好きな人は私のことが嫌いだったりする.何人かの女性が私に語ってくれたところでは,好きでもないのに好かれるのは気分の悪いものだそうだ.そして私はこれまで 2 人の女性に私に面と向かって気分が悪いと言われたことがある. Egon の片方の耳は私の方を向いて聞いていたようだが,もう一方の耳は他を向 いていた.私との会話に飽きてきたのだろう. I: こういう話がある.話の中ではある男はある女性に毎日花を贈っていた.彼は毎日彼女と少しの時間を過ごすのが楽しかった.でも,その女性はある病気でもう多分長くない.ある日,灰色の男がやってきて,男は彼に話をする.彼がいかに時間を無駄にしているのかを説明する. Egon: ... I: 私は彼が時間を無駄にしているとは思わないんだ. Egon: 何かが無駄かどうかは個人の認識による. I: 灰色の男は他の女性をみつける方が良いという.いつか彼は彼女を失なう.それは彼にとって苦しみとなるだろうと言う. Egon: いつでも人は何かを失う可能性がある.長生きが良いとは限らない. 涼しい風が吹いた.太陽が優しく私を照らした.

兎のエゴンと私: 見えない惑星を発見することの不思議さについて (3)

(前回からの続き) I: 檻の話はどうやらまだまだ続くのかもしれない.でも,それはもっと考えてみたい.そして,最初の天体の話が途中だった.不思議が素敵に変わっていくという話も. Egon: ... I: 天体がどう動くのかというのは物が落ちるということと同じということを発見した人がいた.その人の考えにしたがって,ある惑星がどう動くかを計算したら,どの惑星もその通りに動くことがわかった.望遠鏡がないと見えない小惑星というものが新しくみつかって,それも同じ法則に従っていることがわかった.つまり,この太陽系の中をそうやって見ていくと,物は落ちるということが,同じ規則で起っていることが繰り返し繰り返し観測されてきた. Egon: 君の,いや,人間の世界が太陽系の中に広がっていったと.その中の規則がわかり,望遠鏡で見ると例外がみつからない. I: いや,例外があったのさ.少し動きが怪しい惑星があったんだ.そこで2つの考えがでてきた.1つは私達の観測してきた他に何かの規則があること.たとえば,万有引力が働かない世界,物が落ちない星がある.つまり,私達の知っている世界の規則が不完全だという考えが1つ. Egon: ... I: そして.もう1つは,ある場所にまだみつかっていない惑星があれば,その動きが例外でなくなるというものだ.つまり私達の知る世界の規則は同じだが,単に知らない惑星があるという考えだ. Egon: その時に君は地球上でない遠くでも物が落ちる規則は同じことを信じて,そこに惑星があると思うわけか.そして惑星が思っているように動いている時には,他には惑星はないと思うわけか. I: その通り,だから私は惑星がそこに見つかったことを不思議に思わないんだと思う.もし惑星が計算した通りの場所にないとなると,そこには万有引力が働かない,つまり,「物が落ちない」ことが宇宙で起こっていることになる.物が落ちない?  その方が私には信じられない.つまり,見えない惑星が見つからないことの方が私には大問題なのさ.そして見えない惑星がそれでみつかることは,私達が世界の一部が理解できているということをサポートすることだ.私はまだ一貫して世界を持っている.それはさらなる理解の土台となる.それが素敵だと思う. Egon: 重力の起源はわかっていないのだろう.

兎のエゴンと私: 見えない惑星を発見することの不思議さについて (2)

(前回からの続き) I: 私が遠くの星を物理の法則から見つけるのが不思議ではないと感じる理由で,思いあたることがある.これは少し私の世界が広くなったことだからだと思う.でも,それが十分広いと思っているわけではないんだ.私が傲慢になって,世界がわかった気になって,不思議に思わなくなったということではないと自分で願う.私は世界の一部を学んだことで,不思議なことのいくつかが素敵なことへと変化したんだ.不思議は知識になった. Egon: ... I: それにほとんど全ての知識は私の努力で得られたものではない.私は知識を学んだ.それをただ覚えたのではなく,理解したと思いたい. Egon: ... I: あまり正確な言い方ではないけれども重力の法則というのは「物は落ちる」ということだ.人間は何千年か地球や宇宙を見てきて,「物は落ちる」ということが宇宙のいろんなところで起こっていることを調べたんだ. Egon: 人類としての長い時間と努力を経た知識の蓄積がある. I: どうして落ちるのかは実はわかっていない.私にはよくわからないが,最近ヒッグス・ボゾンに関しての進展があったので,少し重力についての知識は前進したらしい.それでも重力の起源が理解されたとは聞いていない.しかし,いつでも物を投げるとそれは落ちる.石を上に投げると落ちる.ボールを上に投げると落ちる.私がジャンプすると落ちる.君が跳ねても落ちる. Egon: どんなうさぎでも,いつまでも空には留まれない.うさぎにもそういう言い回しがあったかもしれない. I: あたりまえと思うかもしれないが,「あたりまえ」とは私や君が「感じる」ことであり,多くは身近な事実だと思う.身近な事実が世界で通用しないこともある.「私の世界ではいつもそうだった.」というのがあたりまえということなのだろう.しかそそれは他でもそうだということではない.この地球上では物はいつも落ちるかもしれないが,それが宇宙の彼方でも同じだとどうしてわかるのか.1000光年向こうでも重力の法則は同じだとどうしてわかるのか.月に行くだけで物の重さは変わるのに.反重力のある星がないとは言えるのか.(とは言っても重力の法則は地球と月では実は同じだが) Egon: 地上であたりまえのことでも,確かに宇宙普遍の法則ではないかもしれない.

兎のエゴンと私: 見えない惑星を発見することの不思議さについて (1)

Egon を見ているとなぜか心が休まる.そこにいて人参の葉を食べているだけなのだが,ついつい話しかけてしまう.本当は自分で自分と話をしているのだろうとは思うのだが,会話をしている気になるのだ. I: 先日,友人にこう尋ねられた,「数学や物理学で見えない惑星を発見することは不思議ですね.魔法みたい.」と. Egon: ... I: 私には特に不思議でなかった.惑星が発見できることはとても素敵なことだと思うけれども,魔法ではない. Egon: ... Egon は興味のないことには答えない.今回も会話は無理かなと思ったが,そうではなかったようだ. Egon: 不思議に思うこと.それは素敵だと思うな. I: うーん,そうかな.重力の法則があって,それがあると思っていれば,惑星を発見できることは素敵だとは思うけれども,それ自体は不思議でも魔法でもない. Egon: いやいや,不思議に思うことの素敵さのことさ.君も昔はいろいろなことが不思議だっただろう? I: ... Egon: 不思議に思う心をなくしてしまったとしたら,ちょっと考えたほうがいいんじゃないか.どうして昔は不思議なことがたくさんあったかということを. I: どうして昔は不思議に思うことが沢山あったのか...今でも不思議に思うことはあるさ.昔と違うだけだと思う. Egon: 本当にそうかな.不思議に思うということは,自分の世界にないものだからじゃないかな. I: そして今私の世界は広がった.だから不思議に思うことは少なくなった? Egon: それはどうかな.世界,あるいは宇宙はとても広い.君の世界がどこまで広いかわからないが,世界の半分まで広がったわけでもあるまい? I: ... Egon: 私はうさぎだからうさぎのことを何でもわかっている.と言ったらどう思う? I: いや,君にも知らないうさぎのことがあると思うね. Egon: 昨日くれたマッシュルーム,始めて食べたがとてもうまかった.新しい発見だったよ.世界にはいろんな食べ物があるのだろう. I: すると,毎日が不思議に感じなくなったのは,私が自分の世界に満足して外を見なくなったから? Egon: 君の友人は君みたいに科学や数学を職業にしている人ではないのだろう? そして子どもでも

カバー・ザ・バッド 2015

本日ご紹介する製品は「カバー・ザ・バッド 2015(モデル:黒)」です. Covert the bad 2015 (model: black) 単なるガムテームのように見えるかと思いますが,しかし,これの利用方法はあなたの生活を向上させるものです.たとえば次の画像をご覧下さい. Bad example あなたを嫌い,害を与えようとするこのようなステッカーを目にすることは,あなたの精神衛生上良くありません.税金と年金を毎月払っているあなたに,このような言葉を返してこられれば,ショックでしょう. そこで「カバー・ザ・バッド 2015(モデル:黒)」の登場です.このようなステッカーに反対するという意思を込めて,抗議の「カバー」です.その結果はこのようになります. Example of usage of cover the bad いかがでしょうか.あなたのポケットに1つ「カバー・ザ・バッド」,ファッショナブルなあなたには,モデル赤,オレンジ,イエロー,グレイ,など各種をとりそろえております.