私は算数のビデオの教材を作ることがあるが,今回公開したビデオは日本語であったが,それに英語で不可解なコメントがあった。   「あなたのビデオの内容は「ひき算」なのに,なぜタイトルが「割り算」なのですか?」  である。このビデオのタイトルは日本語で「基本のひき算」である。しかし英語のコメントで,なぜ「Basic Division  (基本の割り算)」というタイトルなのかというのである。   どうもわからないまま,日本語では「ひき算」とは subtraction であり,割り算 (division) ではないと説明した。そこでわかったのは, Google translateは「ひき算」と入れると,「Division」という翻訳をするということである。漢字の「引き算」とすると,「subtraction」と正しく翻訳される。しかし,全部ひらがなで「ひきざん」では,「Hikiman」と不明な言葉になる。引き算の基礎となると,小学生低学年なためにひらがなを使ったのだが,それを Google translate は間違えるのである。     Figure 1: 日本語のひき算が Google translate で    ``Division (割り算)'' と翻訳されている様子 2017-10-14     しかし困ったことに,Google translate の信頼性は高い。私のような単なるnative speaker というだけでは, Google translate よりも信頼がない。日本で日本語だけで出版している会社の辞書も信頼されないようである。   まずは,「ひき算」は,漢字の「引き算」の Phonetic sign を使った表記であることで,日本語辞書でひけることを 日本語の online の辞書で説明 した。      Figure 2: 日本語 online 辞書で,「ひき算」は「引き算」と同じと見せている様子   そして, 日英辞書の結果は,subtraction であることを説明 した。      Figure 3: 日英辞書が「ひき算」を「subtraction」と正しく翻訳している例   Google translate が間違っているというのを言っても信じてもらえない世界というのは,なかなか大変だと思う。   これは Reality...